環境について考える

これからRubyを学んでいくにあたり、本やWebページを見てノートをまとめる、というような勉強法ではきっとうまくいきません。
言語を学ぶためには、実際にその言語を使ってみる事が重要であり、それは人工言語であるプログラミング言語でも同じはずです。
例えば英語であれば、英会話を聞いたり洋画を字幕なしで観るなどするのも良いですが、それ以上に英語を話したり英文を書くなどの行動を起こす方がより効果的であるはずです(私は英語できませんけど)。
同様に、プログラミング言語を学ぶのであれば、教科書を読んだりソースコードを読み解いたりすると同時に、自分の手を動かして実際にプログラムを作ることが不可欠なはず!
……という信念のもと、Rubyを学ぶための環境を自分のPCに導入してみたいという魂胆です。


昨日はRubyやその他のプログラミング言語について学び、Rubyはその中でもインタープリタ言語である、ということを知りました。
インタープリタ言語である以上、Ruby言語で書かれたソースコードを実行するためには、RubyインタープリタというソフトウェアがPCにセットアップされていなければ話になりません。
……と思ったのですが、実はこういうものもあるようです。

try ruby! (in your browser)
http://tryruby.hobix.com/

こちらはブラウザ上でRubyのコードを記述して、動作を確認できるサービスみたいです。
これはこれで便利なのですが、今後のためにもちゃんとPCにRuby開発のための環境を構築してあげたいと思います。

プラットフォームについて

Ruby云々の前に、OSなどの前提環境を確認させて頂きます。
プログラミングというと、UNIXとかLinuxとかFree BSDとかMac OSとか使ってバリバリやる偏ったイメージがあったりします。
が、このブログは同じプログラミング入門者に読んで楽しんで頂きたいので、ベーシックにOSはWindowsということにします。しかもXP Homeです。偏見ですが、現状はこれがもっとも標準的だと思うのです。
というわけで、Windows XP上にRubyのための環境を構築する、という方向で話を進めます。

Rubyインタープリタ

早速、公式サイトのダウンロードページへ行ってみます。
http://www.ruby-lang.org/ja/downloads/

どうやら、ソースコードとバイナリのどちらかを選択できるようです。ソースコードを持ってくると、自分でコンパイルしなきゃいけません。
我々は初心者まだまだ勉強不足なので、迷わず速攻でバイナリを選びます。
しかし、バイナリ版のなかにもいくつか種類があります……仕方ないので、次のページで違いを確認します。
Ruby インストールガイド - Microsoft Windows版のビルト環境による違い
見ると、mswin32、Mingw (Minimalist GNU for Windows)、Cygwinという3つがあるようですが、mswin32の説明に

最も Windows 環境と親和性が高く、安定しています。

と書いてありますので、こちらを信用することにしましょう。
ではではmswin32版を頂いて帰りましょう……と思いましたが、ダウンロードページをよくよく読んでみると、

ActiveScriptRuby 安定版に幾つか便利なライブラリを加え、さらにRubyをCOMサーバとしても利用可能にしたもの。ベースはmswin32版

という記述が。
つまりmswin32版がベースで、その上さらに最初から色々と便利なものがくっついてるというお徳版ですか?
とにかく最初は楽をしたいので、あっさりとActiveScriptRubyの使用を決定しました。

COM Meets Ruby
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/9251/ruby/


「ダウンロードはこちらからどうぞ」をクリック

ActiveScriptRuby 1.8.5.1と大きく書かれているリンクから、msiファイルをダウンロードします。
今回は、ActiveRuby18.msiというファイルをダウンロードし、適当に用意したディレクトリ内に保存しました。

msiというのはWindowsインストーラ形式のファイルですので、ダブルクリックすればインストールが開始されます。

拡張子解説 - 「.msi」ファイル
http://ccfa.info/kakucyousi/mnop/m/msi.html


[Next]を押して、がんがん進めていきます。

利用規約をよく読んで(w)、I Agree を選択。

Rubyをインストールするディレクトリを選択。
今回はデフォルトのまんま(C:\Program Files\ruby-1.8\)



インストール終了。
インストールしたディレクトリをエクスプローラで確認してみます。

無事インストールされました(多分)。同時に、デスクトップ上に『ruby console』というショートカットも作成されていますが、話の都合上とりあえずそれは無視。
ここではインストールディレクトリ下のbinディレクトリの中を覗いてみます。
ちなみにと言ってはなんですが、binというのはバイナリのことらしいです。

やっぱりたくさんファイルが並んでました。
その中に、『ruby.exe』といういかにもそれっぽいファイルがあります。これがRubyインタープリタを起動するための実行ファイルぽいです。
と言っても、ruby.exeをダブルクリックして動かしてみても真っ暗なウィンドウが出るだけです……。

これは普通の実行ファイルのように、エクスプローラ上でダブルクリックして起動するのとは少々勝手が違うようです。
どうやら実はこれ、コマンドプロンプトから利用すると都合のよいものらしいのです。


そういうわけで、明日はコマンドプロンプトruby.exeをちょっと触ってみます。