統合開発環境(IDE)について

統合開発環境とは何か

テキストエディタのアンケートの中に2つ、EclipseVisual Studioという“統合開発環境”が含まれていました。
先ほどは純粋なテキストエディタではない、という理由で除外して考えたのですが、それではこの統合開発環境というのはどのようなものなのでしょうか。
困ったときはwikipediaさんなどに助けてもらいます。

統合開発環境(とうごうかいはつかんきょう)、IDE (Integrated Development Environment) は、ソフトウェアの開発環境。

従来、コンパイラテキストエディタ、デバッガなどがばらばらで利用していたものをひとつの対話型操作環境(多くはGUI)から利用できるようにしたもの。
最近のIDEには、GUIアプリケーション開発のための迅速なプロトタイピング (RAD) が可能なものが多い。統合開発環境を使うことによって、巨大かつ複雑なソフトウェアでも、作成者に負担をかけることなく開発することが可能になる。

だそうです。
その名の通り、ソフトウェアの開発に必要なツール類をひとまとめにしたソフトウェアで、そこに含まれるツールの例としてはコンパイラテキストエディタ・デバッガ等がある、ということらしいです。
つまるところ、このようなソフトウェアを使えばある程度プログラム作成作業の負担が軽減されることが見込まれるのではないでしょうか。

Ruby統合開発環境

それでは、Ruby向けの統合開発環境というものはないのでしょうか。
調べてみると、ありがたいことにこんなページがありました。

Tools for Ruby
http://pub.cozmixng.org/~the-rwiki/rw-cgi.rb?cmd=view;name=Tools+for+Ruby

Rubyの開発に有用なツールをまとめてくださっていて、開発環境も多く列挙されています。
色々あって全部を詳細には見られなかったのですが、ざっと見て次の2つが良さそうじゃないかと直感。

RDT - Ruby Development Tools
http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/wiki/rdt/
RDE(Ruby Development Environment) - Ruby開発環境
http://homepage2.nifty.com/sakazuki/rde/index.html
RDT

RDTについて、引用します。

RDTは、オープンソースRuby IDEです。 Eclipseプラットフォーム上で動作します。

サポートしている機能は、シンタックス強調表示、即時シンタックスチェック、グラフィカルアウトライン、 Test::Unit ビューワー/ランナー、 Rubyアプリケーション起動、コード・アシスト(コンテンツ・アシスト)、ソース・フォーマット、 Rubyデバッガです。

どうやら、先に紹介したEclipseプラグインとして動作するソフトウェアのようです。
ということは、RDTを利用するためには、まず前提としてEclipseをセットアップしておく必要があるのでしょう。少々導入には壁があるようです。


RDTについては、とても分かり易い紹介記事があったのでそちらもご紹介しておきます。

【レビュー】もう一つのRuby開発ツール - RDTを使ってみた (1) Ruby on Rails 開発環境"RDT - Ruby Development Tools" (MYCOMジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/08/26/rdt/


また、記事中ではRadRailsという開発環境の名前も挙がっていました。

RadRails:A free and open source Ruby on Rails IDE
http://www.radrails.org/
【ハウツー】Ruby on Rails 開発環境"RadRails" (MYCOMジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/07/31/radrails/

こちらはRuby on Rails向けみたいなので、今回は考えないことにします。
いずれ、Ruby on Railsに挑戦する日が来たら改めて読んでみたいと思います。

RDE

こちらはRDTやRadRailsとは違い、単体で動作するスタンドアロンなソフトウェアです。

スクリプト言語Ruby専用の開発環境です。

編集中のテキストに対して、Rubyスクリプトを手軽に書いて実行することができるため、テキスト処理プラットフォームとしても重宝します。

とのことなので、普通のテキストエディタよりもRubyに対する親和性が高いのではないでしょうか。
また、コーディングしたソースコードコマンドラインから実行させる必要がなく、RDE上からすぐに実行が可能なようなので、作業効率は高くなりそうです。
インストールも簡単そうなので、とにかく普段気軽に使える開発環境が欲しい場合には良いかもしれません。

一応IDEも導入しておきたい

次回は、無謀にもRDTのセットアップに挑戦してみたいと思います。
なかなかRubyそのものの話題に入れませんが、これが終わったら書き始められる予定です。