RDTを試す

本格的にRubyを学び始める前に、簡単にRDTでのプログラム作成の流れを確認してみます。


まず、RDTをインストールしたEclipseを起動します。
デフォルトではJavaの開発に向いた構成になっていますので、これをRDTが用意してくれているRuby向けの構成に変更します。

右上の、『Java』がハイライトされている部分をクリックして、でてきたリストから[その他]を選択します。

ここで名称が出てきましたが、「○○作業向けの画面構成」のことを“パースペクティブ”と呼ぶようです。
[Ruby]を選択して、[OK]を押します。

画面構成が変わり、右上ではRubyがハイライトされていることが確認できます。
これで、RDTが用意してくれた標準のRubyパースペクティブに変更されたことになります。


それではこの状態で、簡単なRubyプログラムを書いて実行してみます。
まず画面左上の『Ruby Resources』というペイン上で右クリックしてコンテキストメニューを開きます。

そして、[新規]→[Ruby project]を選択します。
Eclipseでは、1つのプログラムを1つの『プロジェクト』という単位で管理するようです。
新規メニューの中にはただの[プロジェクト]という項目もありますが、ちゃんとRubyの名前がついているRuby projectを選んでおくほうが間違いがなさそうな気がします。

新規プロジェクトの名前入力を求められます。
入力していくと、下のロケーションも同時に書き換わります。
どうやら、Eclipse起動時に選択したワークスペースディレクトリの下に、プロジェクト単位でディレクトリが作成されるようです。
今回は最初のプロジェクトなので、firstと名付けました。
結果、ディレクトリなどの構成はこうなります。

ワークスペース C:/home/rubynewbie/workspace/
プロジェクト名 first
プロジェクト用ディレクト C:/home/rubynewbie/workspace/first/

ただし、これはデフォルト・ロケーションを使用した場合の話ですので、別の設定にすることも可能です。

Ruby Resourcesにfirstプロジェクトが追加されました。
この中に、Rubyソースファイルを追加します。
先ほど作成されたfirstプロジェクトを右クリックして、[新規]→[ファイル]と選択します。

ファイル名を入力します。
一般に、Rubyソースファイルの拡張子は『.rb』にするようなので、それに従います。

firstプロジェクトの下にhello.rbファイルが追加され、テキストエディタでhello.rbが編集状態になります。
はやる気持ちを抑えきれず、Rubyソースコードらしきものを書いてしまいました。

#
# 由緒正しいハローワールド
#

print("Hello, world")

実行します。
コマンドプロンプトで作業してたときには

ruby hello.rb

と実行するところですが、Eclipse + RDTではもうちょっと楽ができます。

Ruby Resourcesペイン上のhello.rbを右クリック。[実行]→[Ruby Application]を選択します。

すると、画面右下(図の赤四角のところ)に[コンソール]というタブが追加され、その中に実行結果

Hello, world

が表示されます。
ruby.exeのこととか意識しなくて済みますし、直感的な感じがしなくもないですね。
また、たとえばこんな風にコードを修正したとき。

ツールバーのいかにも再生とか実行っぽいアイコンをクリックするだけで、

このように、直前に実行されたプログラムを再度実行してくれます。楽々です。


さて。
これでRubyプログラムを書いて動かす環境がすっかり(かどうかはわかりませんが)できたので、いよいよRuby言語の学習に移行したいと思います。