テキストエディタを導入する

人気のエディタ

前回チェックしたアンケートで挙げられていたテキストエディタについて調べてみたいと思います。(以下人気の高い順)

エディタ名 主なプラットフォーム 概要
秀丸エディタ Windows Windowsを代表する定番エディタ。シェアウェアだが人気が高い。軽快な動作や柔軟なカスタマイズ機能が特長。企業でも導入されるなど信頼性も十分
Emacs UNIX 高機能かつ高カスタマイズ性。エディタの範疇にとどまらない、テキスト処理のための包括的な環境を提供する。メタキーを多用するため、慣れないと指がつりそうになるとかならないとか。慣れさえすればこれひとつでなんでもできてしまうようなハッカー御用達のツール、という印象。リチャード・ストールマン
vi(vim UNIX UNIX環境ではEmacsと双璧をなす人気エディタ。ビル・ジョイ作。通常のエディタと異なり、インサートモード、コマンドモードという状態を切り替えつつ作業を行う。学習コストは高いが、ホームポジションからあまり指を動かさずに操作できる
EmEditor Windows 操作のほとんどを、JavaScriptまたはVBScriptによるマクロで記述可能というほど、強力なマクロ機能を備える。対応文字コードも多く、使い勝手にクセがないので導入しやすい
メモ帳 Windows Windowsに標準で付属するテキストエディタInternet Explorerのデフォルトソースビューアでもある。EUC-JPなど、対応していない文字コードが多いのが痛い
Eclipse WindowsUNIX 統合開発環境フリーソフトウェアにも関わらず大変な高機能で、特にJavaでの開発においてはデファクトスタンダードとなりつつある。プラグインによってさまざまな機能を組み込めるように設計されており、拡張性が非常に高い。というよりもほとんどプラグインのかたまり。Java以外での開発においても徐々に環境が整備され、取り入れられるようになってきている
Visual Studio Windows Microsoft製の統合開発環境C++VBC#などの開発環境を含むソフトウェアスイート(言語毎の製品もある)。Windowsアプリケーション開発ではほぼ標準と言える環境
xyzzy Windows Emacsをベースにした使い勝手のエディタ。マクロ言語としてEmacs LispではなくCommon Lispを採用し、高機能Lips処理系としての側面も持つ。読み方がよくわからない
サクラエディタ Windows 日本製のオープンソースソフトウェア。元々は「テキストエディタ」という名称だった。デフォルトで背景色が真っ白ではなく、なんとなく目に優しい。プログラムコードの編集に十二分な機能を備え、クセのない操作性で使いやすい
萌ディタ Windows JavaScriptプログラマに人気、シンプルなエディタ。スクリーンショットにひかれてインストールしそうになるが、「スクリーンショットの背景は同梱されていない。」らしい。作者の『かいはつにっき』がかなり興味深かったのだが、残念ながら更新されていない様子

……以上、若干主観を混ぜつつまとめてみました。
EclipseVisual Studioも含まれていますが、まずは純粋な(?)テキストエディタに視点を絞ってみます。

入門者に優しそうなエディタを選ぶ

残った8つの中から、これから標準で使うために導入するエディタを決定したいと思います。
今回の判断基準は以下のような感じです。

  1. Windowsで使える
  2. 導入がかんたん
  3. 学習コストが低い
  4. 無料で使える
  5. Rubyに優しい

まず、1番のフィルタによってEmacsとviは外します。実際にはWindows向けの実装もありますが、どちらも3番にひっかかりそうなのでさっさと除外します。しかし、naoyaさんに憧れる方などは勉強してみると良さそうです。


2番の導入が難しそうなものは残ってませんが、3番の学習コストの点はでxyzzyがすこし引っかかります。
もちろん単にテキストを打ち込むだけならば容易だとは思いますが、ちょっとした機能を利用したいときに多少でも調査が必要そうなものはなるべく避けたいのです。


4番。無料で使えるかどうかですが、残念ながら秀丸エディタEmEditorがNGです。秀丸エディタが4200円、EmEditorが4200(or 3150)円かかります。
どちらも定評があるだけに惜しいところですが、どちらも試用は可能なので、折を見て触ってみるのも良い気がします。
たぶん結城先生に憧れてそのうち使います。


ここまでで残ったのは、メモ帳・サクラエディタ萌ディタという面々。
どれがRubyに優しいか……実際にRubyによるソースコードを開いて試してみます。
今回確認に使わせて頂いたのは、tDiarytdiary.rbというファイルです。
・メモ帳


サクラエディタ*1


萌ディタ

取り敢えず開いてみた感じでは、サクラエディタが色分けをしてくれていて見やすいような気がします。
萌ディタは見た目や名前などひかれる部分が多いのですが、今のところα版であるというところもあって少々躊躇してしまいます。


以上のことから、ひとまずサクラエディタあたりが悪くない選択肢ではないでしょうか。
しかし、実際のところは自分の好きなものを色々試して決めるのが一番だと思います。*2

*1:同梱されていたRubyキーワードファイルの適用済み

*2:ちなみに、私の好きなエディタはサクラエディタとviだったりします